自分の努力だけはどうしようもないこともある

看護師にとってなぜ体力作りが必要なのかというと、それはハードな職場が多いためです。看護師は、救急病棟やオペ室、ICUといった一般的に業務内容がハードな現場で働く人も多く、採用後に職場内の医師や先輩看護師にしっかりとフォローをしてもらえるかどうか確認することも肝心です。特に、総合病院や大学病院に勤めたことがない人は、覚えなければならない業務がたくさんあるため、業務の合間を縫って充実した研修を受けられる職場を選択することも必要でしょう。また、仕事でたまった疲労やストレスを解消するうえで、自分に合った休日のリフレッシュ方法を見つけることも大事です。たとえば、夜勤や宿直がある職場においては、まとまった休日を取るのが難しいため、仕事終わりに短時間で行えるストレッチや散歩を上手く取り入れたり、定期的にエステやジムを利用してみることが大切です。職場をフォローと自身の体力作りへの努力があれば、ハードな仕事も乗り切ることができます。

しかしながら、どんなに体力維持に取り組んでも、身体を壊したり人間関係に悩んだりして短期間のうちに離職を考える人は少なくないのが現状です。そこで、なるべく一カ所の医療現場でキャリア形成をしたいという人は、関心がある医療機関の求人票やホームページをチェックして、スタッフの平均勤続年数が長いところや年間の休日数が多いところを就職先の候補に入れることが大切です。その他、就職後のミスマッチを防ぎたい人は、ハードな現場における看護師の役割や必要なスキルについて理解を深めるため、早い時期に各地の医療機関の見学を済ませましょう。自身の努力だけではどうしようもない場合もあるため、転職を前向きに捉えることも大事なのです。